Dominique Nachi

男同士のセックス論(18禁)サウナ編




サウナはゲイのディズニーランドである。

ベルリンには以前はいくつものゲイサウナがあったが、閉まったり火災にあったりして、現在はDer Boiler1つだけとなっている。

そこは男同士がひしめき合う、男のパラダイスであった。

男は基本、イく生き物だから、
男同士のセックスは、イくかイカされるかという関係につきると思う。

1人でも多くの男をイかせられたら、優越に浸れる。そして、そろそろ男の引き上げる時間とタイミングで自分がイケたら(イカされたら)、それがどんな相手であれ至福に浸って男は潔く退散することができる。

不安、怒り、迷い、全ての心理的不満足な感情は性の発散によって見事に解決する。男はそれほど単純な生き物である。

それがこのムラムラした男達がどよめき会うサウナの実態だと思った。少なくとも僕はここで、運命の相手に出くわしたいとは思わないし、ここで一時的なエクスタシーが男を解放させ、明日につなげていければよいのだ。

男は飽きられたらおしまい。もっとも輝くときに、ぱっと消えていなくなること。疲れているときや体調が振るわないときは、隠れて身をひそめるというのがオスの本能的な姿である。男の悲劇は、潔くイく時にイケず、だらだら居残り組になり、売れ残りという恥をさらす大抵は腐れオヤジと同類になることであった。

男たるもの、けじめをつけて、どこかでやる、そしてまた闇に消えていくのだ。

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© 2020 Dominique Nachi

テーマの著者 Anders Norén