Dominique Nachi

美しい世界のゲイ映画 ベスト5

一番大事なのは自分を偽らないこと。

ドミニクの勝手な独断と偏見で選ぶベスト5。役者、美しさ、エロティシズムと世界観。ひと昔前から最近の映画まで、有名な映画からマイナーな映画まで、一通りこれまで見てきたゲイ映画の中から美しいゲイ映画をランキングにしてみました。アジア映画が上位にランクイン。

ベスト5
My Beautiful Laundrette マイ・ビューティフル・ランドレット
1985 イギリス】

イギリス映画が大好きならおすすめ。生粋のイギリス英語がかっこいい。そして役者もかっこいい。ジョニー(ダニエル・デイ・ルイス)は誰もが認めるダンディー俳優、そして若かった。個人的には、オマール演じるパキスタン人のゴードン・ウォーネックの若い実業家としての初々しさが光った映画だと思う。多民族国家のイギリス社会を象徴的に描きながら、わりとさっぱりと恋愛模様を描いた映画。英語を学びたい、かっこよさを求めるならこの映画。

ベスト4
Call Me By Your Name  君の名前で僕を読んで
【2018 アメリカ、イタリア、フランス、ブラジル】

北イタリアの避暑地で、美しい風景と感受性が煌めきを放つ。若き英才17歳のエリオ・パールマン (ティモシー・シャラメ)の若さ特有の痛み、繊細さ。一回り上の男性との初恋。音楽も美しい。朝日の降り注ぐ日に、悲しみと光を。心が研ぎ覚まされる映画。

ベスト3
怒り
【日本 2016

クラブや発展場などリアルな日本のゲイシーンが登場する映画だ。妻夫木聡はありきたりな会社員。裏では華やかにゲイライフを謳歌しているように見える。いわゆるノンケとゲイ生活を両立させているようで、どこか切なさも感じる。一方、綾野剛はミステリアスで陰のある人間だ。この2人の関係には愛も疑いも両方ある。この映画を通して、人間をすごく好きになるような嫌いになるような、強烈な感情が貫いている。

ベスト2
Utopians ユートピア
【2015 香港】

三島由紀夫ファン必見の映画。香港を舞台に愛に悩む美しい青年。彼は女性が好きだが、ある日、肉体美に情熱を注ぐギリシャ哲学の研究科、ミン教授に惹かれていく。ギリシャ彫刻のエロティシズムと、肉体の血のほとばしるような夢想。欲望と、文学的思想にまみれた世界。昼の鮮やかな青い海と、危険な真紅の夜が対照的な美しさを放つ。ユートピア、性の解放の映画。

ベスト1
Happy Together ブエノスアイレス 
【香港 1997】

 夜に一人で人恋しい時に見たくなる、そんな映画。トニー・レオンの粗雑で愛情が苦手な男、レスリー・チャンの人懐っこくて危うい感じ。2人の不器用でかみ合わない歯車が、愛おしく感じてしまう。貧しい2人だからこそ近くに寄り添い、また近いからこそ喧嘩して離れてしまう。少年のような2人。発展途上国の持つがさつさと、見えない明日への希望が交差しながら、滝のように激しく打ち、霧のようにまっ白な感情が、通り過ぎる新幹線のように一瞬で消えていく。誰かと寄り添っていたいって思える映画。

 


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テーマの著者 Anders Norén